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クメール建築の課題

皆様こんにちは。

 

私はカンボジア日本語ガイドブンキアンと申します。

 

今日はクメール建築の課題について一部説明していただきたいと思います

 

クメール建築の課題

 

クメール建築の最も大きな建築的制約はアーチの技術を用いないで、大規模な建築を造営しようとしたことにありました。大規模な建築が必要と

 

された理由はヒンドゥー教、仏教の宇宙観を表現するためであります。王は支配者であると同時に、死後神となる神王であったためにその宇宙観

 

を現世に実現することが必要とされました。ところが、その神殿は引き継いで使われる恒久的建築とはなりませんでした。原則として各王新規に

 

神殿を造営した理由は血統の続いた正当な継承者が少なかったこと、即位儀式は王の固有のものであり、前王よりさらに優れた宗教観を示す必要

 

があったこと、造営事業のものに社会政治的な意味があったこと、などが考えられます。

 

では各王はどのような神殿造営を望んだのであろうか。人気である王が聖別される場所、つまり死後神になることを約束される場所は神々の住む

 

天空に少しでも近い必要がありました。インド神話では神々が霊峰カイラス山上に住んでいたとされます。そのためにカンボジアでは当初は丘上

 

に神殿が造営されました。自然の丘を利用し、その上に小規模な建物を造営すると言う発想であります。次第に建築の規模は大きくなり、聖丘そ

 

のものを造形対象とします。建物の基壇を大規模化して、段台基壇重ねたピラミッド式と呼ばれる造形が生まれることになります。

 

皆様 もしカンボジアへ遊びにいらっしゃるなら、ぜひカンボジア日本語ガイド ブンキアンに任せて下さい。

 

URL:www.angkorguidebunkeang.com

 

Email:bunkeangkoeung@gmail.com

 

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